旅立ちに向けて……

旅立ちに向けて……
 当塾では、毎年中3生に卒業作文を書いてもらっています。
文章を通して自分の気持ちを表現する練習も兼ねて取り組んでもらっています。
何を書いても自由ですが、一応、起承転結の流れで書けるように以下のように決めています。
起:以前の自分はどうであったか
承:今はどのように変わりつつあるか
転:なぜ変わることができたのか
結:高校生になるにあたっての志
となっています。
 原稿用紙1枚~2枚程度で書いてもらい、後でこちらがパソコンで打ったものを卒業記念に一人ひとりに渡すようにしています。
 何年かして「あーあの時、自分はこんな風に思っていたのか」と振り返ってもらえればいいし、その時の志を思い出してくれたらと願って始めました。
 では、今年の中3生の4人の中からM子さんが書いてくれた内容の一部をお伝えしたいと思います。
 中学1年生の時の私は、結構自分に甘かったと思う。
 テストで悪い点数をとっても平気で、まあこんなものだろうと油断していた。
 2年生になってからは、少しは後悔したが、それでも何とかしようと努力もしなかった。
 そのうち、だんだん後悔もしなくなり、3年生になるとますますその傾向は悪化していった。
 そうこうしているうちに2学期となり、後悔しない私の心は白黒の世界になっていった。
 さすがにこのままではだめだと感じるようになり、後悔することを意識するようにした。
 そうすると後悔を感じる自分の心は真っ黒でどんどん暗くなる感じがした。
 この暗闇から抜け出したいと思うようになり、少しづつ勉強をするようになり、
 冬休みは今までにないくらい勉強した。
 そうすると今までの白黒の世界から3色くらいのカラーの世界に変わってきた。
 このような中であきらめないということを知ったような気がする。
 M子さんは本が大好きなので、やはり独特の表現をするなあと思いました。
 確かに白黒の世界からカラーの世界に変わるのは彼女にとって大きな転換だったと思います。
 無事、私立の特進クラスに合格した(本人いわく奇跡だそうです)M子さんは高校生になっても、このまま塾を続けたいと先週話してくれました。
高校生になってM子さんがどのように自分の可能性を開いていくのかその歩みに同伴できるのはとても楽しみです。


一人ひとりの可能性を引き出す
新小4~高3 大学受験 国語・算数・数学・英語

響ゼミナール(きょうぜみなーる)
神戸市中央区布引町4‐3‐9
ムラカミビル 4F
TEL078‐252‐2415
午前10:00~午後9:00
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