「やればできるのに……」という親の言葉が子どもを縛る??
「やればできるのに……」という親の言葉が子どもを縛る??
「あなたは、やればできるのに!」そう子どもさんに言われる方って結構多いのではないでしょうか。
高3のB君もそう言われて育った生徒さんです。確かに、理解力もあるし、そこそこの成績は取ってくる。でも、切実感が乏しく大学入試においてもなかなかエンジンがかからない様子です。
「やればできるのにと言われるからまあ、何とかなるとすぐに思っちゃう」と本人の弁。さらにB君は「小学生のときから・・点は必ず取るように」と言われたそうです。そうするとテスト勉強をしていて、今回は難しいと感じると「どうせ、勉強して点数が取れなくて怒られるんだったら、勉強しなくても一緒か。やって何になる」と無意識に思っていたと話してくれました。
実は、この思いは勉強だけでなく、クラブ活動においても現れていました。自分なりに3年間頑張ったけれど、レギュラーになれなかったB君。
監督から「君はがむしゃらにやってない」と言われたそうです。
どこかつながってはいないでしょうか。
親から言われた言葉って自分が思っている以上に自分のやる気のエネルギーを阻むことがあるのだと感じました。
やる気が起こらないことだけを注意してもなかなか改善されませんが、なぜ、やる気が出ないのかを本人と一緒に探していくと「あーそうか」と納得することですっきりするものです。
今、B君はやっとおしりに火がついたようで、志望校もほぼ定まり受験勉強に取り組んでいます。