性格別テスト攻略法-1 まず自分を知ることから

性格別テスト攻略法-1 まず自分を知ることから
子どもたちの傾向を4つのタイプに分けてみました。テスト勉強や日頃の勉強態度ですぐに出てくる想いと行動をあらわしてみました。
1.「僕はできる」の自信家さん
 このタイプの人は、心のどこかで「私はわかってる」「僕は頑張ってる」という思いがあります。だからむつかしい問題を解くことにはエネルギーがありますが計算問題の間違いなどに対しては「これはちょっとしたミス、気にしない」と勝手に決めこんでしまいがちです。
 どちらかというとできたことに重点を置くので、自分の予想点と実際に返ってきたテストにはかなりの差があります。そしてその結果に対して「この応用問題は自分だけが解けたのだからやっぱり私ってすごい」と思い、こつこつと計算問題をすることなんて時間のむだと、すぐに暗算でやってしまって簡単な計算間違いが多く気がついてみるとさほど点数があがっていないという結果を招きます。
2.「そのうち何とか」の先延ばしやさん
 次のタイプは、とにかく「面倒くさい」「まだ、いいか」とテスト1週間前になってもなかなかやる気がおきません。机の前に座っても、ちょっと勉強するとすぐ他のことが気になりだし、気分転換をしたくなります。だから机の前に座っている時間は長いわりにやっていることは時間に比例して多くはありません。
 そして、テスト前日になると「あれも、これもしなければ」と焦り、結局は中途半端でテスト本番に突入、結果は平均点ぎりぎりか以下になってしまいます。口癖は「今度は頑張るから」です。
よく「あなたはやればできる」と言われるのがこのタイプです。
3.「問題が悪い、私のせいじゃない」の不満やさん
 さて、3番目はすぐに不満が出てくるタイプです。できない問題があると「これは、習ってない。知らない」と拒絶し、すぐに投げやりになります。そのことを注意されると「私のことをわかってくれない。もういい」とその不満を物にぶつけたり、親や兄弟にあたってしまいます。
 本当は「わからないから教えてほしい」と心で思っても頑固になってしまい、周りが声をかけても素直になれません。「ごめんなさい」とあやまることは自分が負けることだという気持ちがあり、テストの点数が悪いと「こんな問題を出した先生が悪い」と外を責め、せっかく目標を持っていたのにいつのまにか捨ててしまいます。
4.「自分には無理、できるはずがない」と諦めやさん
 最後のタイプの人は、「私には無理、絶対に間違っている」と思い込み、答えがあっていても自信がなくて他の答えを書いたり、時には問題を読まないであきらめてしまいます。
 テストになると緊張してしまい、普段だったらできる問題もパニックになり頭が真っ白になるのがこのタイプです。そして返ってきた答案を見て「やっぱり、できなかった」との思いを強め「勉強のできる人はいいなあ。きっと私だけが受験に失敗するに決まっている」と不安を強めていきます。
 本当は行きたい高校があるのに、「できなかったらどうしよう」とそのことにエネルギーを使い、ワンランク下の高校を受験することになり、一生懸命時間をかけて勉強しているのに結果を出すことができません。
 さあ、いかがだったでしょうか。どのタイプも特徴的なことだけを書いたので「そこまではない」「どれにもあてはまらない」と感じた人もいるかもしれないし、勉強と友達関係では別の傾向になる人もいます。 しかし、大切なことは自分を知ることです。なぜ、いつも同じ結果になるのか、どうしてそう思ってしまうのか、そこには必ず原因と結果があります。
 塾では、生徒さんに対してまず自分の心の傾向を知ることから始めてもらい、次にどのように自分を変えていくかを一緒に考え、アドバイスしています。自分の気持ちに気づくことは、心がすっきりして集中でき、勉強もはかどります。次回はこの4つのタイプがどのように変わり、勉強していったらいいのかに入っていきます。