推薦入試に向けて…面接の作法

推薦入試に向けて…面接の作法

中3の人たちは、2月10日に私立入試が終わりました。今年は、大阪府では、私立高の学費が無償になりそれを受けて私立高校の倍率が軒並み高くなったと新聞に掲載されていました。
兵庫県は今年はそこまではいきませんでしたが、最近の傾向としては、公立高校の推薦入試を受験する人数が増えてきました。推薦入試の内容は学校によって、受験科目も異なりますが必ず面接があります。
塾でも今日、面接の練習をしました。中学校でも、面接の作法については一通り指導を受けます。それで面接に臨むにおいての心構えを少しまとめてみました。

1 相手の学校の特色をよく把握しましょう。

特に商業科や工業科を受験する生徒さんにとって、よく言われるのは資格がたくさん取れて就職に有利ということです。しかし、その学校においては、以前は就職率が高かったとしても、この不況と全人大学進学可能な現在においては、大学進学率の方が就職率より上回ってきています。学校のホームページを閲覧すると就職のパーセントが明記されています。そのような現実に対して、「貴校は就職率が高いので志望しました」と志望動機を述べても、「この子はうちの学校の状況をよく理解していない。本当にこの学校に進学したいのだろうか」と思われるかもしれません。また、資格がたくさん取れるというだけでなくどんな資格が実際にあるのかを調べておくことでより現実的な話ができます。

要は、自分が言いたいことをはっきり話すことも大事ですが、その学校がどのような生徒を求めているのかを知ることは、試験官の質問に対して適切に応答することができます。自分のことをわかってもらうためには、まず相手のことをよく知りましょう。

2 新聞を読んだり、テレビのニュースを見ましょう。

今、日本は不況ですし、外交的にも尖閣諸島の問題や北方領土の問題で中国やロシアと国レベルでの話し合いが必要とされています。また、経済的には日本は借金大国です。このように今、日本がどのような困惑を抱えているのかを中学生として興味を持つことは、これからの日本を背負っていく一人ひとりにとって不可欠です。
面接でそのことに質問が及ばなくても、将来自分はどのような夢やヴィジョンを抱いているのかーそのことがその学校を志望したことにつながっていきます。
ですから、自分の専門分野の内容、たとえば、商業科の人ならこの不況の中で業績を上げている会社の社長さんのインタービュー番組がNHKで放映されていました。商業科の人の小論文には、もし自分が会社を起こすとしたらどのような職種にするのか、またその理由はといった内容の課題も出てきます。そのような小論文が書けるようになるためにも、日常の中で新聞やテレビのニュースをしっかり理解しようとすることから始めてみましょう。

3 自分の言葉で話しましょう。

中学校では、あらかじめ面接で聞かれそうな項目は、文章としてまとめていきます。もちろんその方が、自分が何を伝えたいのかがはっきりしていいと思います。ただ、面接本番は緊張もしますのでその文章を暗記していってもすぐに内容が出てこない場合もあります。そのようなときもすらすらと言葉をつなげるよりも、少しぐらい詰まっても、自分の言葉でゆっくり、はっきりと面接官の目を見て話すようにしましょう。人は本当に自分が感じていることや願っていることは相手の心に響くものです。その人熱意や誠実さは言葉を超える力があると思ってください。